2009年12月27日日曜日

NHK「地球アゴラ」:アメリカで働く日本人音楽療法士……よかった! 

最近のNHKとしては秀逸な作品。おいらも感動してしまった:
NHK 地球アゴラスペシャル「残された日々にメロディーを~アメリカ・ホスピスの音楽療法」: "アメリカのホスピスで音楽療法士として働く日本人女性肥後谷梓さん(28)。在宅で末期がんなど重い病と闘う患者の心を癒すためにギターを弾き、やさしく歌う日々に密着。"

ステージで喝采をあびるだけが音楽家の仕事ではないと悟ったこの日本人女性は、フロリダでとても意義のある仕事を続けている。非常に感動的な番組。でも、何で彼女は同じような仕事を日本に見つけることが出来なかったのだろうか?

多分、ニッポンの介護制度は、お上が一律に決めるメニュー以外のサービスは認められていないからだろう。そのくせ莫大なコストが掛かっている。しかし、そのほとんどが冷房の効いた職場で働く事務職員たちのお給料に化けてしまうのだ。制度は利権化し、硬直化し、官僚化してしまっている。

彼女の歌を聴いた患者達の表情の変化は驚くばかりである。都合のいい事例ばかりを集めたのかも知れないが、番組で紹介された数件の実例を見るだけで、その効果は圧倒的だ。数件見れば十分である、映像はウソはつかないのだ。

彼女のような素晴らしい人材は、どんどんニッポンを逃げて行っている。現代ニッポン政治の惨状を見れば頷けないでもないが、残るのはおいらみたいな役立たずばかりか。

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